あるときテレビを見ていたら、「3カ月先まで常に予約が埋まっているほど超人気」と紹介されていた、シウマイでおなじみ崎陽軒の工場見学。無料で製造ラインの見学や試食ができてお得だし、ぜひ行ってみたいと思いました。そこで根気よくホームページをチェックしていたところ、ついに予約に成功。いざ家族3人で見学に行ったら、楽しい発見の連続でした~!!
予約を取るにはWebサイトを根気よくチェック! キャンセル待ちに申し込むのも手
【崎陽軒 横浜工場の工場見学】は、崎陽軒の歴史やシウマイのおいしさの秘密を映像で見て学んだり、シウマイやシウマイ弁当の製造ラインをガラス越しに見学できたり、大人から子どもまで幅広く楽しめる内容。見学の最後には、できたてアツアツのおいしいシウマイが試食できます。
見学の予約は、崎陽軒の公式ホームページから。見学希望日の3カ月前の同日から予約が可能です。たとえば、見学希望日が4月1日なら、1月1日午前0時~予約ができます。
私も仕事の空き時間に予約ページをちょこちょこチェックしていたのですが、大人気の工場見学とあって、いつ見ても予約はぎっしり。なかば諦めていたころに、2か月ほど先の祝日にたまたま空きがあり、ようやく予約を取ることができました! なので、粘り強くチェックすることが肝心です👍
この記事を書きながら予約方法を改めて確認して知ったのですが、ホームページからキャンセル待ちもできます。100人超えは当たり前と言われるキャンセル待ちで、かなり競争倍率は高いですが、こまめにホームページをチェックする時間がない…という方は、チャレンジするのも手です。
★★★基本DATA★★★
崎陽軒 横浜工場
【所在地】神奈川県横浜市都筑区川向町675番1号
【TEL】045-472-5890
受付時間 9:00~12:00、13:00~17:00
【見学開催日(要予約)】
火・水・金・土曜日
※毎月の月末と年末年始を除く
【料金】無料
【アクセス】
[お車の場合]
第三京浜道路 港北I.C.より新横浜元石川線を新横浜方向へ
[電車・バスの場合]
・JR・横浜市営地下鉄「新横浜駅」より
市営バス96系統「川向耕地」行/ 「港北インター」下車(所要時間 約10分+徒歩5分)もしくはタクシーで約8分
・JR・横浜市営地下鉄「新羽駅」より
市営バス28系統(ららぽーと横浜 経由)「中山駅北口」行もしくは市営バス41系統「中山駅北口」「川向町折返場」行/「新開橋」下車(所要時間 約7分+徒歩10分)
・JR横浜線「小机駅」から徒歩約17分。
※季節によって、バスの時間が変更となる場合がありますのでご注意ください。バスの時間・本数・料金等につきましては、横浜市交通局のWEBサイトをご参照ください。
【駐車場】3台分(要予約)
【トイレ】あり
【食事】併設の「プチミュージアムショップ」で、シウマイや中華まんの販売あり。
見学ツアーは90分間! 映像視聴、製造ラインの見学、試食…見どころ盛りだくさん
【崎陽軒 横浜工場】の工場見学は、1日に4回開催。我が家は、朝の出発時間に無理のない12:30~の回に申し込みました。車で行くと決めていたのですが、残念ながら工場内の駐車場の予約はできませんでした😢 いろいろ調べたところ、近くにあるIKEA港北から歩けそうなので、そこに車を停めることにしました。久々のIKEA来店で欲しかった家具や雑貨を購入したり、その後ランチも出来たので良かったです👍
【崎陽軒 横浜工場】には、IKEA港北から徒歩10分程度で到着! 建物に入ると、用意されたスリッパに履き替えます。子どもには、クロックスが用意されています。食品工場ですから、靴の裏についた汚れを持ち込まないようにということなのでしょう。衛生管理が徹底されていますよね👍
少し進むと受付の方がいらっしゃるので、名前を伝えてお部屋に入り、体験者が揃うのを待ちます。体験時間は、90分間と長め。始まるとトイレには行きづらいので、このときに済ませるようにしましょう。
時間になり、いよいよ工場見学ツアーが開始! まずは、崎陽軒のあゆみをビデオで見てお勉強するところから始まりました。初代社長・野並茂吉氏の「横浜の名物を作ろう」という想いから生まれた、崎陽軒の「シウマイ」。発売されたのは、昭和3年(1928年)。あと5年後の2028年には、誕生から1世紀超えの商品になるというわけですからすごいですよね👏
その後、見学者は2つのグループに分かれ、それぞれのガイドさんの案内で工場内を見て回ります。我が家のグループは、同じ場所に残り、もう1本ビデオを見ることになりました。ビデオの内容は、崎陽軒のシウマイのおいしさの秘密です。
シウマイの原材料は、9つのみ!
【1】 豚肉
【2】 玉ねぎ
【3】干帆立貝柱(ほしほたてかいばしら)
【4】グリーンピース
【5】塩 【6】こしょう 【7】砂糖 【8】でんぷん
化学調味料や保存料は、まったく使っていないそうです。それなのに、あのおいしさが出せるのはなぜなのでしょう…!?
そのカギを握るのは、干帆立貝柱です。
発売当初は、列車内で食べられることが多かったシウマイ。そのため「冷めてもおいしい」にこだわりながら試行錯誤を重ね、豚肉と干帆立貝柱の2つを合わせることで、冷めてもおいしいシウマイが出来上がったのだそう。また、シウマイの大きさもポイント。揺れる列車の中でこぼさず食べられるように、一口サイズのシウマイを開発したそうです。そして発売以来、その変わらぬレシピで、変わらぬ味を届けているというのがすごいですよね。
おいしさの秘密を学んだところで、いよいよ製造ラインの見学へ。どこに移動するのかと思ったら、すぐそばのカーテンが開けられ、目の前に製造ラインが現れるというサプライズ✨ なんだかワクワクする展開ですよね。撮影不可なので詳しくはご紹介できませんが、最初に見学したのは「成形」のステップでした。天井を回っている機械から、練り肉(原材料を混ぜたもの)を一気に補充していくさまは圧巻です。
【崎陽軒 横浜工場】では、1日に80万個のシウマイが作られるのだとか。これは富士山🗻5つ分の高さというから驚きですよね👀。
そして私も知らなかったのですが、「昔ながらのシウマイ」などに入っている、しょうゆ入れの『ひょうちゃん』は、シウマイの名脇役として多くの人に愛されている人気キャラクターだとか。
1955年に、漫画家の横山隆一さんの手により誕生したひょうちゃん。そんなひょうちゃんの歴史を振り返れるコーナーがあり、とても楽しいです🎵
発売当初のしょうゆ入れは小さなガラスの瓶だったそうですが、戦後は白い磁器になったそうです。さまざまな表情があって楽しいですよね。
還暦を迎えたときには、赤いちゃんちゃんこを羽織った「還暦記念ひょうちゃん」も登場。
なかでも注目したいのは、数量限定で特定の商品に封入されたという「金色の還暦記念ひょうちゃん」。金ピカでかわいくて💖、レア感たっぷりですよね。
どのひょうちゃんが入ってるかは、商品を開けてみてのお楽しみ。そんなワクワク感があるのも、崎陽軒が長く愛される理由のひとつなのかもしれませんね。
続いてシウマイ弁当にまつわるビデオを視聴し、シウマイ弁当の製造ラインを見学👀 ご飯担当、シウマイ担当、唐揚げ担当、卵焼き担当…とたくさんのスタッフがずらりと並び、次々とお弁当を詰めていきます。お弁当の具材でシウマイに次いで人気なのは、「筍煮」だそう。単独で販売してほしいとの声もあるのだとか。どんな味なのか、とっても気になりますよね。
お弁当の見学が終わったら、いよいよお待ちかねの試食タイム😋
試食のメニューは、定番の「昔ながらのシウマイ」、粗挽きの干帆立貝柱と豚肉を使った大粒でジューシーな「特製シウマイ」、お弁当の人気具材「筍煮」、そして「ひょうちゃんサブレ」の4種。お茶や水などの飲みものは、セルフサービスとなっています。
シウマイよりも、ひょうちゃんが気になる息子。さっそく箱を開けて、中身をチェック!
ジャジャーン。こちらが親子3人分のひょうちゃんです✨ 勝手な想像ですが、左からくいしんぼう、お調子もの、のんびりや?(笑) 個性豊かな3人に思わずほっこり☺
お皿にしょうゆを注いだら、いざ実食のとき。
アツアツのシウマイは、どちらも美味しそうです! まずは、「昔ながらのシウマイ」を口に放り込んでみました。噛みしめるたびに、ジュワ~と溢れ出す肉汁と帆立の旨味。崎陽軒のこだわりを知ったあとだから、よりいっそうおいしく感じられます😋 グリンピースが味と食感のアクセントになっていて、小さい1粒ながら奥行きのある味わいです🎵
続いて「特製シウマイ」を食べてみました。定番と比べると肉汁たっぷりでジューシーな味わい。大粒だから、食べ応えも抜群です。
2つを食べた比べた結果はというと…、個人的には「昔ながらのシウマイ」のほうがより旨味が強く感じました。
続いて「筍煮」を試食。コロコロと小さくカットされた筍は、絶品甘辛おかず。ご飯が恋しくなる味でした。
お昼ご飯を食べてすぐの工場見学だったので、それほどお腹が空いていなかった我が家の3人。ひょうちゃんサブレは、お土産に持ち帰ることにしました。
しょうゆが入っていたひょうちゃんは、持ち帰りOK! 持ち帰るための袋も用意されていて、配慮が行き届いているな~と感心しました。
試食が終わったら、工場見学ツアーは終了となります。
試食コーナーの片隅にある「手洗い体験コーナー」もぜひ体験してみてください。工場内に設置されているものと同じ手洗い機が設置されていて、工場で働く人たちと同じように手を洗うことができます。2分間かけて手を洗うのですが、これが意外と長いことにびっくり。でも、こうやって衛生管理が徹底されていることが実感できました。
手洗い体験コーナーの隣りには、電車のシートを再現したフォトスポットがあります。来場記念に、ぜひ撮影📷を。
こちらの小物を持って写真撮影ができます。素敵な記念写真を撮ってみてくださいね。
最後は、工場入り口そばにある「プチミュージアムショップ」でおみやげ探し。棚に並んだラスト1個のシウマイ弁当を見つけ、買うかどうか迷っていたところ、ほかのお客さんが持っていってしまいました💦 その後は、品切れ状態。なので、お弁当を購入したい方は、見学ツアー終了後、早めにショップに立ち寄ることをおすすめします。
工場見学の予約をしていない方でも、こちらのプチミュージアムショップでは、できたてのシウマイや中華まんを購入可能。店内に設置された電車のシートに座って、旅する気分で食べることができます。
ちなみに、駐車場の隅にも売店があります。プチミュージアムショップに売られているものと同じものが売られているそうですが、グッズなどは売られていないそうです。こちらにシウマイ弁当があるかもと期待して覗いてみましたが、残念ながら売り切れ😢 そこで、定番の「昔ながらのシウマイ」2箱をおみやげに購入しました。
まとめ
見学時間が90分だと聞いたときには、小学1年生の息子が飽きずに見ていられるか不安がありましたが、そんな心配はまったく不要。映像視聴、製造ラインの見学、歴代ひょうちゃんの鑑賞、試食とテンポよく進んでいくので、息子も食い入るように見ていました。
とくに印象的だったのは、製造ラインの見学です。これまでいろんな工場見学に息子を連れて行きましたが、休日ということもあり製造ラインが一部しか稼働してないことが多く、どこか物足りなく感じていました。でもこちらでは、シウマイもシウマイ弁当の製造ラインもフル稼働。息子の目が、いつになくキラキラ✨と輝いていたのが印象的でした。
ちなみに、崎陽軒では「シュウマイ」と言わずに「シウマイ」という独特の表記をしていますが、理由をご存じでしょうか。その理由は、初代社長の野並氏に栃木なまりがあって「シュ」という発音ができず、「シウマイ」と言っていからだとか。また「シ」を隠すと、「ウマイ」となる遊び心も隠されているのだとか。そんな大人も「へぇ~、知らなかった!」の連続で楽しめる【崎陽軒 横浜工場】の見学ツアー。みなさんも粘り強く予約状況をチェックして、ぜひ親子で参加してみてください。
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