SDGsの取り組みでも注目される「里山」という言葉をご存じでしょうか。
里山とは、山地と集落の間にある地域のこと。人々は、里山から薪などのエネルギー資源や食材などを手に入れ、たくさんの生き物が生息する環境を作ってきました。適度に人間が手を加えることで、豊かな生態系を作り、人と自然が共生できる場所として保たれてきたのです。ところがそんな多くの里山が、人口減少や高齢化などにより、手入れ不足となり、荒れ地になっているのだとか。
今回は、かつて不法投棄が繰り返されてゴミの山となっていた雑木林から、多様な生き物が暮らす里山へと復活を遂げた【三富今昔村（さんとめこんじゃくむら）】をご紹介します！
里山が舞台の【三富今昔村】は、都心から1時間ほどの埼玉県入間郡にあり、サステナブルを体験して学べるテーマパーク。東京ドーム約4.5個分の敷地内では、資源を生み出すリサイクル工場の見学や、植物や生きものとの楽しみ方を発見するガイドウォーク、自社農園で土づくりや野菜の成長を実感する食農育体験、里山の暮らしを体験しながら学ぶ里山体験など、多彩なプログラムを開催しています。埼玉県で唯一「体験の機会の場（※1）」の認定を受けたフィールドだとか。
※1体験の機会の場…自然体験活動等、環境保全の意欲増進に係る体験をする場を都道府県知事が認定する制度。
人気の体験プログラムはすぐに満席になるため、じつはまだわが家は参加経験なし。でも入村するだけ（里山保全活動費として、18歳以上のみ入村料がかかる）で、村内の森を散策したり、アスレチックで遊んだり、ミニSL🚂に乗車できたり、いろいろと楽しめるんです。
入村は「くぬぎの森交流プラザ（写真）」と「オークリーフ」の２つの入り口から。こちらで、大人の人数分の入村料を支払い、1グループにつき1冊の入村BOOK（200円/税込）を購入します。ミニSL🚂（日替わりで新幹線🚄）に乗車希望の方は、このときに「やまゆり鉄道の切符つき」で入村料を支払ってくださいね。
ちなみにわが家が午後に入村したときは、ミニSLに乗れるのが2時間以上あとになるということもありました。お子さまが「やまゆり鉄道に絶対乗りたい！」という場合は、帰宅時間などを考慮して、早めの入村をおすすめします。
交流プラザから入村すると、こんな森が広がっています。 緑がいっぱいで自然を感じられる場所でありながら、適度に手入れされているから歩きやすいのが魅力。ところどころに廃材を使ったアート作品なども展示してあり、さっそくSDGsの魅力に触れられ、散策するだけも楽しめます👀
ミニSLに乗るために「いこい広場駅」に向かうと、ミニSLが停車していました。太陽光🌞エネルギーで走るから、発電時にCO2をほとんど排出せず、環境にやさしいのだとか。
いざミニSLに乗り込み、出発進行！ 緑豊かな森の中を駆け抜けるから、SLからの眺めは抜群です👍 トンネルを抜けたり、鉄橋を渡ったりする本物さながらの走りに、電車好きの息子も大興奮✨ 乗車時間も長めなので、満足感もバッチリです❣
ミニSLを降りると、すぐ目の前にあるパワーショベルに乗車する息子。もちろん動かせませんが、運転席に乗れるなんて、なかなかないチャンスですよね。働くクルマが好きなお子さまなら大喜び間違いなしです！
広場につながれていたヤギ🐐さん。しばし触れ合ったあと…
アスレチックへ。こちらの丸太渡りは、グラグラ揺れるから難易度高し！ でも6歳のときにはできなかったけど、7歳になった今回はクリア👏 成長を感じますよね。
このほかターザンロープや…
壁のぼり（？）など、子どもの挑戦意欲を掻き立てるアスレチックがいくつかあります。
アスレチックのそばには、ツリーハウスもあります。秘密基地みたいで、ワクワクしますよね☺
息子も初めて見るツリーハウスに興味津々❣ 中を覗きこんだり、入ってドアを閉めたり、楽しそうに遊んでいました。
夏季は、このすぐそばの「こどもの水辺」で水遊びも楽しめます。
“訪れる皆様をしあわせへと導くように”と、願いを込めた「しあわせ神社」。4人の神様をあわせてまつっていることから、しあわせ（四合せ）神社となったのだとか。
しあわせ神社の奥に進むと、裸足で直接地面に触れて、大地とつながる健康法を楽しめる「アーシング」があります。廃材を利用したウッドチップや竹、もみがらや落ち葉など、様々な“マテリアル”が敷かれているので、感触の違いを楽しみましょう！
オークリーフのそばの「ポートリーガーデン」では、ニワトリにエサをあげられます。エサはオークリーフで購入してくださいね。
体をたくさん動かしたら、美味しいランチを楽しめるのも魅力。こちらの薪焼きピザは、焼き立てアツアツで絶品😋 青空の下で食べると、おいしさは格別!!!
子どもの大好きラーメンはもちろん、夏季にツルッと食べられる冷やし中華もありました。野菜は自家農園、卵はポートリーガーデンで採れたものを使用しているとか。地産地消も、SDGsの取り組みのひとつ。素敵ですよね！
人と自然が共生するモデルとも言われる「里山」。【三富今昔村】は、そんな里山の魅力を子どもたちに伝えられるスポットです。ここで遊んだ子どもたちが、里山を大事にできる大人になっていってくれたら素敵ですよね。
村内のあちこちに散りばめられたSDGsアクションは、私たちが暮らしの中でSDGsを取り入れるヒントにもなるはず。ぜひお子さまと一緒に遊びに行ってみてください。
★★★基本DATA★★★
三富今昔村
【所在地】埼玉県入間郡三芳町 上富1589-2
【TEL】049-259-6565
【開村時間】10：00～17：00
【休村日】火曜日
※ゴールデンウイーク、夏季・年末年始など変動あり。公式ホームページをご確認のうえお出かけください。
【保全費】
［土・日・祝・特定日］
やまゆり鉄道切符つき 大人(18歳以上)1名につき900円(税込)
やまゆり鉄道切符なし 大人(18歳以上)1名につき800円(税込)
［特定日以外の平日］
やまゆり鉄道切符つき 大人(18歳以上)1名につき500円(税込)
※初めて入村の際は、ご家族など1グループにつき1冊「三富今昔村 入村BOOK」を200円（税込）で購入。
【アクセス】
［車の場合］
関越自動車道「所沢IC」より、国道463号線浦和所沢バイパス、県道所沢堀兼狭山線を経由して約20分程度です。
駐車・駐輪場完備乗用車27台／中型バス2台
※カーナビの検索は「三芳町上富1589-2」、または「049-259-1177」
［電車の場合（送迎バスあり）］
東武東上線「ふじみ野駅」から送迎バスで約30分
西武線「所沢駅」から送迎バスで約30分
※バスの時間などは公式ホームページを参照
【トイレ】あり
【食事】交流プラザで焼きたてのパンの販売があるほか、村内にカフェ、薪焼きピザのお店あり。
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