「静岡茶」や「宇治茶」と並んで、日本三大茶の一つとされている「狭山茶」の産地、埼玉県狭山市。東京からも1時間程度で行ける同市でお茶摘み体験ができたらなぁ~とネットで検索したら、なんとすぐにヒット。それが今回ご紹介する【宮野園】です。子どもにはちょっと地味にも思えるお茶摘み体験ですが、体験を終えた息子は「あ~、楽しかった~! また来たい!!」とご満悦。その楽しさの秘密をご紹介しましょう!
さまざまな体験プログラムを通じて、狭山茶や日本茶文化を楽しめる【宮野園】
狭山茶を扱って1世紀超えの老舗【宮野園】では、さまざまな体験プログラムを通じて、「狭山茶」「日本茶文化」の魅力に触れることができます。いちばんの目玉は、5月~10月で、やわらかな茶葉がある時期に実施する「お茶摘み体験プログラム」。目の前に広がる茶畑で、お茶摘み体験ができます。茶娘の衣装(レンタル費用別途)を着て茶摘みができたり、摘んだ茶葉を手作りでお茶にしたりできるのも魅力。所要時間は、1時間半程度。料金は1,000円~となります。
そのほか茶臼で抹茶作りをし、お茶を点てる“茶道”にも挑戦できる「お抹茶体験」(通年、繁忙期をのぞく)や、さまざまな種類のお茶について学び、淹れ方を学ぶ「おもてなしのお茶の淹れかた」(通年、ほかのプログラムとの組み合わせ可)などの体験プログラムも人気です。
体験の申し込みは、下記の公式ホームページから行えます。
★★★基本DATA★★★ 宮野園 【所在地】埼玉県狭山市北入曽25-2 【TEL】04-2959-3025 【営業時間】9:30~18:00 ※お茶摘み体験プログラムは5月~10月ごろの開催。 第1部 10:00~ 第2部 13:30~ 【定休日】不定休 【アクセス】 西武新宿線「入曽駅」から徒歩約30分 西武新宿線「狭山市駅」東口から狭山台南経由狭山台団地行バスに乗車し、「狭山台南」で下車、徒歩約10分 【駐車場】あり(無料) 【トイレ】あり 【食事】お茶の販売あり |
いざ【宮野園】でお茶摘み体験! 摘んだ茶葉をお茶にする工程が実験感覚で楽しい🎵
まだ残暑厳しい9月の某日、お茶摘み体験をするべく【宮野園】に向かった我が家。到着すると、すぐに店主の宮野さんが出てきてくださり、冷たいお茶も用意されていて、心のこもったおもてなしを受けました。さすが老舗のお茶屋さんですね👏
ただひとつ残念だったのは、茶娘の衣装をレンタルしようと思っていたのですが、コロナ禍ということもあって、当日の申し込みを受け付けていないとのこと😢 今後コロナ禍でなくなればシステムも変わるかもしれませんが、茶娘の衣装レンタル希望の方は、お茶摘み体験申込の際に伝えておいてくださいね。
とくに着替えなどの準備の必要もないので、さっそく茶畑へ移動。お借りしたザルを片手に、いよいよお茶摘みスタートです!
前日に降った雨で濡れていたお茶の葉。息子がスカートのように腰に巻いているのは、洋服が濡れないようにとの配慮でご提供していただいたビニール。細かな配慮が嬉しいですね☺
「一芯二葉(いっしんによう)」とも言われるお茶の新芽🌱真ん中にまだ葉が開いていないやわらかい芯、その下に2枚の葉っぱがついたものが新芽になります。おいしいお茶を摘むコツは、この一芯二葉を選ぶことです。
「え、どこどこ?」と私たちが言ってるうちに、店主の宮野さんは「ほら、ここ」「ここにも!」とすぐに見つけて教えてくださいます。さすがプロの選別眼👀✨
残暑の太陽🌞がジリジリと照り付けるなか、真剣に茶摘みを続ける息子。普段はおちゃらけ気味の息子ですが、こうして何か挑戦するときはいつも真剣です。
新芽はどこ~?と茶畑を突き進む息子。かくれんぼ感覚で楽しそうです🎵 お茶の葉っぱってもっと背が低いイメージがあったのですが、意外と高いんですね。
新芽を選りすぐって見つけるのが意外と難しかったですが、なんとかお茶を作るぶんの茶葉を摘み取ることができました👍
さぁ、ここからお茶作りのスタート! 摘んだ茶葉は洗浄用のザルに移し替え…
ザッと水洗いします。
このあと本来なら茶葉を蒸すのですが、ここでは電子レンジで加熱します。普段我が家では触ることない電子レンジを自分で扱えるとあって、「僕がやる!」と息子もやる気満々。率先して作業に参加します。
熱々の茶葉を手で揉んでいきます。お茶の葉を揉む目的は、茶葉表面の組織を壊して、お茶が出やすくすること。この揉み方で味が全然変わってくるのだとか。そんなことを聞いたら、おいしくなるようにしっかり揉むしかないですよね! 爽やかなお茶の香りが、鼻を突き抜けていきます。う~、いい香り🎵
一回目の揉み方が終わったときはこんな感じです。また再び電子レンジで加熱し、揉んでいきます。
繰り返すたびに水分が抜け…
お茶っぱらしくなっていきます。ときどき宮野さんが見てくれて、「まだかな…」「もう少し!」などと教えてくれます。お茶揉みは思ったより根気のいる作業でしたが、揉むたびにお茶の形状が変化していくさまが楽しいようで息子も真剣に取り組んでいました。
そして、こちらが完成品✨ 「お茶摘み」は30分もかかっていないけれど、「お茶揉み」は1時間近くかかりました。お茶摘みよりも、こちらがメインイベントだったような…☺
作ったお茶は、1人分ずつ袋に入れて持ち帰れます。お茶の名前をつけて袋に書いたり、誰か大切な人にメッセージを書いてプレゼントするのも良さそうです👍 しかも、チャックつきの袋というのが嬉しいところ👏
帰宅したら、さっそく試飲タイム🍵
透き通るような美しい色味に、雑味のないやさしい味わいのお茶😋でした。
まとめ
お茶摘み&お茶作りの体験を終えて、「あ~、楽しかった!」と満足そうな息子。子どもにとってはつまらないかも…という不安があったので、ちょっとビックリしつつも、連れて来てよかったな~と思いました。9月に摘んだお茶でも充分おいしかった【宮野園】のお茶ですが、新茶はやはりまた格別なのでしょうね。次は新茶の季節に、茶娘スタイルでお茶摘み体験してみたいです。
ちなみに【宮野園】から7㎞ほどのところには、豚肉グルメとアスレチックで子連れファミリーに大人気のスポット「サイボク」があります。ぜひ、あわせてお楽しみください。
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